将来的には夢のマイホームを建てたいという目標を持っている方は多いのではないでしょうか。しかし多額な費用がかかるため、なんとなく注文住宅を建てようと実際に行動できず足踏みしている方もいるかもしれません。今回は注文住宅の価格相場について解説します。実際にどれくらいの価格でどんな家が建てられるのか参考にしてみてください。
注文住宅の費用相場
注文住宅の費用は地方によって土地代が大きく変動します。間取りや大きさによっても費用は変動するため、なんだか具体的な費用がよく分からないという方もいるのではないでしょうか。まずは全体的な費用相場について解説します。
注文住宅の建築費用について
国土交通省が行った令和4年度住宅市場動向調査によると、新築の注文住宅の平均価格は3千866万円となっています。首都圏や近畿圏は全国平均と比べると費用が高めとなっている傾向があります。
合計費用について
令和4年度住宅市場動向調査によると土地を新しく購入して家を建てる場合、土地にかかる費用は全国平均で1千819万円となっています。約70%の方が新しく土地を購入して家を建てています。
土地と注文住宅どちらも購入する場合、かかる費用は５,685万円となります。土地をすでに持っている場合や親から土地を譲り受ける場合は、土地にかかる費用がない分、建築費用に費用をまわせるでしょう。
価格帯別注文住宅の間取り
5千万も家や土地に費用をかけられないと思っても土地代が安い地方で土地を探す、間取りをコンパクトにするなどで費用を節約できます。価格帯別でどんな間取りの家が建てられるかどうかご紹介しましょう。自分が考えるようなマイホームが、現実的に建てられるのか考えてみてください。
１千万円台の家
ローコスト住宅をうたっているハウスメーカーや工務店などでは、1千万円台から家が建てられます。予算が限られるため大きな家や複雑な間取り、最新設備をふんだんに取り入れるといったことは難しいかもしれません。
家の形状は長方形や四角形などシンプルなものにすることで、外壁にかかるコストを抑えます。間取りもリビングダイニングを広く取るなど、間仕切りの少ない間取りで室内の壁も少なくします。間取りは3LDＫや４LDＫなどが多くなるでしょう。住宅設備についても浴室乾燥機や全館空調など、費用の高いものをつけるのは難しいので、メリハリのある家づくりが必要です。
2千万台の家
2千万台の家は１千万台の家よりはだいぶ予算が増えます。基本はシンプルな家づくりをしておき、外壁をタイルにする、キッチンは最新式の設備にするなど、こだわりたいところはグレードアップするなどが可能でしょう。
3千万円台の家
3千万円台の予算があれば一般的にイメージしている注文住宅が建てられます。コストダウンばかりを考える必要なく、芝生の庭や大きなクローゼット、床暖房、無垢材の床など少々費用がかかる部分があっても家が建てられるでしょう。もし4千万円以上の予算があればインナーガレージや広いバルコニー、書斎や中庭など趣味を楽しむスペースをつくる余裕もできるでしょう。
注文住宅予算の考え方
注文住宅は自分の好きなように家づくりを注文できる点が魅力ですが、その分決めることが多いため、家づくりに迷ったり疲れたりとストレスがかかることもあります。こだわりを詰めこんでしまうと、あっという間に予算オーバーしてしまうこともあるでしょう。注文住宅はポイントを押さえて予算を考えることが大切です。
どこに家を建てるか
土地から購入を考えている場合は土地代、注文住宅の建設費を合算した予算を考える必要があります。建物に費用をある程度かけたいのであれば、土地代は安くする必要があります。逆に利便性の高い土地に住みたい場合は土地代に費用がかかるぶん、建築費用を抑えて費用のバランスを取りましょう。
どんな家を建てるか
広い家がよい、部屋数が多い家がよい、平屋がよいなど家族の希望によって必要な土地の広さや部屋数が変わってきます。予算によってある程度コンパクトな家にする、家族が巣立った後のことを考えて、間取りを変更しやすい家にするなど、ライフスタイルに合った家づくりを考えましょう。
全体のバランスが取れているか
最終的には全体のバランスが取れているのかを確認してみましょう。年収に見合った住宅ローン額に収まっているかどうかをまずチェックしましょう。またこだわりを詰めこみすぎて、予算オーバーするのはもちろんバランス的によくありませんが、逆にコストダウンを重視しすぎて、住宅性能やデザインなどが低すぎないかも確認しましょう。低コストを重要視しすぎて耐久性が低い建材を選んだ場合、メンテナンスが短期間で必要になり、将来的に結局高くつく可能性もあります。
まとめ
注文住宅を建てるというのは、多くの方にとって人生で一番大きな買いものです。そのためなかなか購入を考えられないという方もいるかもしれません。しかし近年はローコスト住宅など、徹底したコストカットや工夫で１千万円台から建てられる家も登場しています。家を建てる場合、利便性を求めるか、広さを求めるか、無理なく住宅ローンの返済ができるかどうかなど家族によって重要視する点は異なるため、こだわる条件をまとめておきましょう。家の建設費用はコストを抑えられるところは、抑えてこだわりたいところにはある程度費用をかけるなどすれば、年収に見合った家が建てられるでしょう。
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