理想を詰め込んだ注文住宅は、家を買う人にとって憧れとなるでしょう。好みの外観や機能性で、家族の暮らしが豊かになります。そこで、誰もが気になる点は全体費用です。人生で何回も経験することではないので、想像がつきにくいでしょう。ここでは、具体的な費用内訳や費用カットの方法を紹介します。注文住宅を検討している人は必見です。
家を建てるための平均費用とその内訳
家を建てるための費用は地域によって異なります。また、土地付き注文住宅か注文住宅のみかでも、大幅に異なるので理解が必要です。ここでは全国、首都圏・近畿圏の平均費用や内訳を解説します。
全国平均費用
全国平均費用は、土地付き注文住宅で4,455万円、注文住宅のみで3,572万円です。また、首都圏や近畿圏、東海圏以外の地域であれば、200万円～470万円程度安く済みます。極力費用を抑えたいときは、地域を厳選するとよいでしょう。
首都圏と近畿圏の平均
首都圏の土地付き注文住宅は5,133万円、注文住宅のみは3,899万円です。全国平均費用よりも320万円～670万円程度高くなります。一方で、近畿圏はやや費用が安くなるのでおすすめです。土地付き注文住宅は4,658万円、注文住宅のみは3,778万円と、首都圏よりも120万円～470万円安くなります。兵庫県や大阪府、京都府は、首都圏と同じく利便性抜群な地域です。ライフスタイルが合う場合は、近畿圏での暮らしも視野にいれましょう。
費用の内訳
土地付き注文住宅は、土地購入から始まります。土地購入には土地代と手付金、契約書の印紙代が必要です。また、不動産会社への仲介料も発生します。仲介料は（土地代×3パーセント＋6万円）＋消費税とされており、土地代で変動するので価格には敏感になりましょう。
これらを総合的に土地取得費と呼び、全国平均は1,444万円、首都圏平均は2,220万円、近畿圏平均は1,693万円がかかります。費用全体の約30パーセント程度が土地取得費として必要です。そして、住宅を建てる工事費には、全体費用の約70パーセントがあたると理解しましょう。
家づくりの費用を抑えるためのポイント
費用を抑えつつ、満足度の高い住宅作りを目指すには工夫が必要です。ここでは、注目すべきポイントを5つ解説しています。ぜひ、積極的に取り入れましょう。
優先順位をつける
まずは、あらゆる視点から優先順位を決めましょう。家庭内で必ず叶えたい項目は、妥協すべきではありません。たとえば、仕事や通学によって地域や沿線を上手に選択する必要があります。また、家族が多い場合は、広さや部屋数が必要です。さらに、趣味や車・ペットなど、家庭ならではの価値観を大事にしたいケースもあります。
優先順位が高い項目を満たすことで、後になって諦めるポイントが発生しても納得ができるでしょう。進めるうちに理想がたくさん出てくるので、優先順位を三段階に分けると考えやすくなります。
延床面積を削る
延床面積はフロアごとの面積を合計したものです。延床面積が少ないほど、工事費が抑えられます。そのため、必要な間取りや家事導線を厳選するとよいでしょう。また、土地を庭や玄関アプローチにして、ビジュアル的に楽しむこともおすすめです。
シンプルな外観
工事費を抑えるには、シンプルな構造であることが重要です。具体的には1階から2階まで同じ形であり、凹凸が少ないデザインを意識しましょう。さらに、屋根の形を平面にすることで、資材量を抑えることが可能です。お洒落なデザインになるので、取り入れてみましょう。
水回りをまとめる
キッチン、浴室、トイレなど、水回りは極力近くに設置しましょう。家中に散らばって配置すると、給排水設備に費用がかかります。トイレは1階と2階に設置することが多いですが、あえて1階のみにしてもよいでしょう。全ての水回りを、1フロアにまとめることがおすすめです。
見積もりの比較
費用の見積もりは、ハウスメーカーや工務店によって大きく異なります。まったく同じ条件で数社比較をし、慎重に依頼先を決めましょう。また、見積りの安さだけではなく、企業の実績や口コミなどのリサーチも必要です。人生のなかでもとくに大きな買い物となるので、信頼できる企業にしましょう。さらに、企業ごとに得意とするジャンルは異なります。イメージを形にできる提案力や親切心も重要です。
建築費用で建てられる家の特徴
ここでは、建築費用ごとに叶えられる具体的な間取りや設備を解説します。優先順位に重きを置き、購入後の生活に無理のない計画を立てましょう。
費用1,000万円台
建築費用の全国平均が3,118万円程度のため、希望をかなり抑える必要があります。しかし、建物のデザインは箱型で、屋根は片流れのお洒落なデザインが可能です。家族構成によって間仕切りを動かせる間取りもあり、子育て世帯の3～4人家族であれば十分でしょう。設備や内装のグレードは低くなりますが、DIYなどで好みのインテリアを作りだすと楽しめます。
費用2,000万円台
上手に節約することで、選択肢が広まる費用です。たとえば、浴室乾燥機を設置することや外壁のタイルにこだわることもできます。利便性とデザイン性のグレードが上がるので、オリジナリティーが出るでしょう。節約ポイントは、延床面積を抑えることです。部屋数が少なくても問題のない家庭は、適度な満足感を得られます。和室やベランダなど、不要な箇所を除くとよいでしょう。
費用3,000万円台
全国の平均的な建築費用は3,118万円程度です。そのため、十分な設備とデザイン性を選べます。グレードを上げることで、注文住宅の価値を感じるでしょう。また、面積を広めにとれるので、書斎や趣味スペースを作れます。家事効率が上がる収納スペースを広くとっても快適です。家族が居心地のよい空間になるでしょう。
費用4,000万円台
費用に大幅な余裕があるので、延床面積130m2程度は取れます。4～5人家族が充分な暮らしを送れるでしょう。形状や外壁も好みの要望を出せるので、個性的なビジュアルを楽しめます。また、内装に天然木や漆喰を利用することも可能です。おしゃれで、住むごとに味わい深い雰囲気になります。また、空調や耐震性などの機能性も重視できるので安心です。
まとめ
注文住宅は家庭独自の要望を叶えられるので、生活の質が上がります。兵庫県で人気エリアの神戸市は、土地付き注文住宅に5,000万円以上が必要です。そのため、費用を抑えたいときは三田市や明石市も検討してみましょう。3,000万円台でアクセスがよく、穏やかな暮らしができます。兵庫県内で最適な場所を探し、家族全員の幸せな空間を作りましょう。
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